
ネットで名刺を作成依頼する方法と成功のコツ——価格・納期をムダにしない完全ガイド
2025年08月26日

新商品のチラシやフライヤー、店舗の名刺、イベントのノベルティ、営業用の封筒。法人では、月次・四半期単位でまとまったロットの印刷が発生します。
大量ロットは単価を下げられる一方、在庫や納期、配布タイミングを外すと、結果的に価格が上がることも。
本記事は、はじめて大量ロットを担当する方向けに、「料金表の読み方」「入稿データの要点」「工程と納期の組み立て」「分納・保管の実務」「注文から納品までのチェック」を紙媒体+Webの導線まで視野に入れ、無駄なく回すための現実解をまとめました。

印刷は「刷るほど単価が下がる」構造です。とはいえ保管費や内容変更のリスクもあるため、配布計画とロットのバランス設計が肝心。
四半期ごとに改訂が入るチラシなら、月次分を標準ロットにして増刷で追随。名刺の肩書変更が頻繁な部署は小ロット高頻度運用が現実的です。
大量ロットは一度の作成で社内外に広く配る前提。用紙の連量(kg)や色基準、余白ルールを決めておくと、拠点や案件が変わってもデザインの統一が保てます。ロゴ色や写真の黒つぶれなど、目立つ差異は最初に潰しておきましょう。

「サイズ(A4/B5/名刺91×55mm 等)」「用紙(コート/マット/上質、連量kg)」「カラー/モノクロ」「片面/両面」「部数」「加工(折り・ミシン・PP・箔など)」「梱包・配送・分納」「校正の有無」。
料金表は見出しの条件を必ず合わせ、税込/税抜、送料込みの有無を含め価格で並べ替えます。
・色校正(簡易/本機)やデータ修正代の行が別表になっている。
・当社規定サイズ外(変形)の断裁費が後付けになる。
・特急料金や土日出荷の可否、夜間納品の加算。
・ロットが閾値(例:3万部)を超えるとパレット梱包へ切替わる。
チラシ/フライヤー:折込・ポスティング・店頭配布で使い分け。薄手の90〜110kgでカラー片面/両面を選択。
名刺:200kg前後の厚みで、社名・氏名の視認性を最優先。
二言語や部署別差替えは版の流用で価格を抑える。
封筒:洋長3/角2が定番。ロゴ1色やカラー刷り、窓付きへの対応、テープのり有無で単価が変動。
ノベルティ:メモ、ステッカー、クリアファイル等。単価より納期と在庫体積を算盤にかけると失敗が減ります。
出力はPDF/X-1a推奨。塗り足し3mm、安全領域3mm、画像解像度300dpi、フォントは埋め込みorアウトライン。カラーはCMYK基準、黒ベタはKのみ。特色や箔は専用レイヤーで指定。サイズ・面付け・片面/両面の整合を最終チェックします。
社内プリントで実寸確認し、文字の可読性やQRの読取を検証。重要案件は簡易校正で色味を確認し、本機校正は色基準が厳密なときのみ。校正の往復は納期に直結するため、回数を事前合意に。
版下データはファイル名にバージョンと日付を付与。外箱の品名ラベルには、品目/版数/部数/仕向地/納入日を明記。
ロット間違いを防ぎ、現場の対応スピードが上がります。
要件定義→見積→注文→初稿→校了→入稿→刷版→印刷→加工→検品→出荷→納品。
大ロットは「印刷+乾燥+後加工+梱包」に日数がかかるため、カレンダーに余白を持たせます。繁忙期は生産枠の先取りが有効です。
全国多拠点なら、初回は本社分+主要拠点のみ納品、残りは倉庫保管または後送が現実的。分納回数・最小ロット・追加送料を料金表外で確認しておきます。
加工を減らす、用紙を在庫品に寄せる、面付を最適化する、色校正を簡易に切替える——この4点で納期を縮められます。
どうしても間に合わないときは、先行で片面だけ刷って仮運用し、残りを後送する方法もあります。

配布動線が長い案件は薄手、店頭棚差しや長期掲出は厚手。A4片/両面カラーが汎用。折りは二つ折り、巻き三つ折りが基本。
QRでWebへ誘導し、成果を計測します。
91×55mm、200kg前後。肩書変更が多い部署は小ロットで運用し、レイアウトと用紙を固定。両面運用でも、初回は片面+ロゴの簡易版から始めると在庫リスクを抑えられます。
大量郵送が前提なら、のり付き・郵便枠ありの既製ベースがコスパ良好。社名・ロゴのデザインは可読性重視。中面グレーで透け対策を。
名入れの色数/版数で単価が大きく変わります。展示会などでは納期優先で汎用品に名入れ、周年記念は完全オリジナル——と使い分けると無理がありません。

サイズ/部数/カラーorモノクロ/片面or両面/用紙kg/加工/校正の要否/納入先と回数/希望納期。
テンプレート的に一枚にまとめ、同条件で複数社に依頼すると価格比較がブレません。
問い合わせの対応速度、データ不備時のサポート、増刷のしやすさ、在庫・分納の柔軟性。数字に出にくい差が、長期運用では効いてきます。
変更は「校了前まで」が鉄則。校了後は刷版や用紙手配が進むため、費用と納期に直結します。増刷時は版の保管期間と最小ロットを確認し、次回の改訂点をメモしておくと判断が早まります。
印刷物からWebへ誘導し、反応を数値で把握。QRのサイズ・位置は実寸で検証し、スキャン率が低ければ配置をチューニング。フライヤー別にPURLを変えると媒体別の貢献度が見えます。
データはバージョン管理し、バナー・LP・サイネージに展開。紙面のキービジュアルをWebで流用すると制作工数が削減され、ブランドの一貫性も高まります。
大量ロットの印刷は、安い価格で刷ること以上に、ロスのない設計と運用が成果を左右します。
料金表の条件を正しく読み、用紙kgやカラー/片面の選択、入稿データの精度、工程と納期の逆算、分納・在庫の運用までを一本の線でつなぐこと。
これが法人の現場で効く発注術です。必要に応じてデザイン提案やデータチェック、全国拠点への分納など、伴走してくれるパートナーを選べば、日々の注文が安定し、現場の負担も減ります。