
名刺作成の校正と確認手順を完全解説──印刷トラブルを防ぐチェックポイントとデータ作成の流れ
2025年12月18日

名刺を作成するとき、フォントや文字サイズ、レイアウトのバランスは、受け手の印象を大きく左右します。同じ情報でも、書体やポイント数の選び方によって、信頼感が増したり、逆に読みにくく感じられたりします。
しかし実際には「名前は何ptが適切?」「会社名はどれくらい大きくする?」「ゴシック体と明朝体、どちらが名刺向き?」など迷うポイントが多く、感覚だけで決めるとバランスが崩れがちです。
本記事では、名刺デザインにおけるフォント・サイズ・余白・配置の考え方を解説し、見やすく、印象に残る名刺作成のコツをまとめました。印刷工程を意識した実践的な内容のため、失敗しない名刺デザインを目指す方に最適です。

名刺の印象はフォントの書体によって大きく左右されます。書体には大きく分けてゴシック体と明朝体があり、それぞれが持つ印象が異なります。
フォントの太さは、読みやすさと強調のバランスを取るうえで重要です。
画面では美しく見えても、印刷すると潰れたり濃すぎたりするフォントがあります。細すぎる書体は小さいptにすると読みづらくなるため注意が必要です。印刷前にPDFで縮小表示し、実寸サイズで読めるか確認すると失敗を防げます。
名刺で最も存在感を持つべき情報は氏名です。文字サイズは 8.5〜11pt が一般的。漢字名とローマ字名を併記する場合は、ローマ字を1ptほど小さくするとバランスが整います。
会社名は 7〜9pt 程度が読みやすく、ロゴがある場合はロゴのサイズに合わせて調整します。ロゴが大きい場合は文字を小さめに、ロゴが小さい場合は会社名をやや大きくすると全体のバランスが整います。
細かい情報は 6〜7.5pt が目安です。小さくしすぎると印刷でつぶれる可能性があるため、最低でも 6pt は確保しましょう。
名刺デザインでは、文字サイズをpt、余白や配置をmmで管理することが多くあります。
名刺は情報量が限られているため、余白の扱いが非常に重要です。
名刺に掲載する情報は以下の優先度で整理するとスムーズです。

明朝体や細めのゴシック体を使い、整然とした配置にすると落ち着いた印象になります。金融・士業・コンサルなどに適したデザインです。
丸ゴシックや柔らかい書体を使い、余白を多めに取ることでフレンドリーな印象になります。サービス業や店舗スタッフに向いています。
大胆な余白、細いフォント、非対称レイアウトなどを採用すると個性が強く出ます。デザイナー・IT企業・スタートアップなどに適しています。
デザインソフト上では大きく見えても、実物の91×55mmでは文字が極端に小さく見えることがあります。印刷前に原寸プレビューで読みやすさを確認します。
印刷会社へ入稿する場合、フォントをアウトライン化することで文字化けを防げます。特に特殊フォントを使用した名刺では必須です。
名刺は断裁ズレが起きる可能性があるため、塗り足し3mmを確保しておくと仕上がりが安定します。

名刺のフォント・文字サイズ・配置バランスは、相手が受ける印象を決める重要な要素です。氏名の見やすさ、会社名との関係性、余白の扱い方、書体の選び方など、細かなポイントを押さえることで、読みやすく印象に残る名刺デザインが完成します。
実寸確認やデータ入稿の注意点を意識しながら、自分らしい名刺デザインを仕上げていきましょう。