
ドローン撮影企画の完全ガイド──成果につながる映像づくりのポイントと進め方
2025年11月26日

ドローンを使った風景撮影は、地上では捉えられない広がりや奥行き、ダイナミックな表現が可能な魅力的な撮影手法です。SNS向けの映像制作、観光地のプロモーション、企業PR、イベント記録など、幅広い場面で活用され、年々注目度が高まっています。
しかし、美しい風景映像を撮るには、ただ飛ばすだけでは不十分で、機体の動き、カメラ操作、構図、速度など、細かなテクニックが映像の完成度を大きく左右します。
本記事では、初級者から中級者まで役立つ風景ドローン撮影のポイントを、詳しく解説します。

ドローンならではのメリットは、地上撮影では不可能な角度から被写体を捉えられる点にあります。山、海、街並み、川などを上空から映すことで、広大さや距離感が一目で伝わる映像が撮れます。
上昇、後退、横移動など、機体の動きを映像に活かすことで、単なる静止的な風景ではなく、流れを感じるダイナミックな作品になります。風景の中にドローンの移動軌跡を自然に組み込むことで、臨場感や奥行きを強く表現できます。
地上撮影のように撮影者の立ち位置に制限されず、広大なエリアを自由に移動しながら映像を構成できます。これにより、地形や被写体に合わせて最も美しい角度を探りやすくなります。

風景撮影では、速すぎる操作は映像の安定性を損ないます。一定速度でゆっくり飛行し、ブレや急な画面切り替えを避けることで、視聴者が見やすい滑らかな映像になります。特に長い直線飛行や後退撮影では、速度の一定化が極めて重要です。
ジンバルはカメラの安定化に欠かせない装置です。上下のチルト操作をゆっくり動かすことで、急激なカット切り替えを防ぎ、風景の広がりを自然に見せられます。設定でジンバル速度を低めに調整すると、操作のミスを減らせます。
風景撮影では、地形や建物、水面をどう配置するかが印象を大きく左右します。
後退と上昇を組み合わせることで、風景が徐々に広がり、開放感のある映像が作れます。被写体(建物・木・人物)を手前に置くと、奥行きがさらに強調されます。
地味に見えますが、低い位置から横にスライドするカットは、風景の連続性が伝わるため人気の撮影手法です。速度を落とし、一定の高度を保つことでプロレベルの仕上がりに近づきます。
地上すれすれをゆっくり前進し、途中から上昇して風景全体を見せる方法です。視聴者が風景の中を歩いているかのような没入感が生まれます。
手前の地面を映した状態から、ジンバルをゆっくり上げて空や山並みを見せると、ドラマチックな映像になります。日の出・夕暮れの時間帯と相性が抜群です。

風景撮影での天候確認は必須です。風速が5mを超えると機体が流されやすく、安定した映像が撮りにくくなります。気温が低い日はバッテリー消耗が早いため注意が必要です。
風景撮影では広い範囲を飛行することが多いため、バッテリー残量は常に意識します。撮影前には下記のチェックを行いましょう。
ドローン撮影は自由度が高いため、事前に大まかなルートを決めておくとスムーズです。撮影したい構図を先にメモしておくのも有効です。
動画では、自然なブレを生むためにフレームレートの2倍程度のシャッタースピードが理想です。ISOは低めに保つことでノイズの少ない映像になります。
風景撮影の多くは屋外の明るい環境のため、NDフィルターで光量を抑えると滑らかな映像が撮れます。特に晴天時は必須と言えるアクセサリーです。
DJI機の場合、D-Logを使うと後編集の幅が広がり、ダイナミックレンジの広い風景映像に仕上がります。
風景撮影は細かく滑らかな動きが求められるため、低高度でホバリング・微調整・直線移動などの練習を繰り返すと上達が早くなります。
独学で限界を感じたら、ドローンスクールやDJIシミュレーターの利用もおすすめです。安全な環境で操縦技術を磨けます。
風景のドローン撮影で失敗しないためには、操縦テクニックだけでなく、構図・カメラ設定・安全確認・練習の積み重ねが必要です。
ゆっくりした飛行、滑らかなジンバル操作、風景に合った構図設計を組み合わせることで、プロのような風景映像が撮影できます。基本を押さえつつ、自分ならではの撮影スタイルを見つけていくことで、魅力的な映像表現が広がります。