パンフレット印刷を依頼するときの完全ガイド──料金相場から見積もりの見方・発注のコツまで

パンフレットは企業や店舗が情報を伝えるための最も定番の印刷物のひとつです。展示会や営業訪問、商品紹介、採用活動など幅広い場面で利用されますが、いざ印刷を依頼しようとすると、料金の違いや見積もりの見方、ページ数やサイズの決め方など、不明点が一気に増えるものです。

この記事では、パンフレット印刷を依頼する際に押さえておくべきポイントを体系的に整理し、初めての担当者でも迷わず発注できるよう丁寧に解説します。コストを抑えるコツや制作〜入稿〜納品までの流れも実務目線でまとめました。

パンフレット印刷の基本を理解する

印刷料金を構成する要素

パンフレット印刷の料金は、複数の要素が組み合わさって決まります。

  • サイズ(A4・A5・B5など)
  • ページ数(4P・8P・12Pなど)
  • 用紙の種類とkg数(90kg・110kg・135kgなど)
  • 印刷面数(片面 or 両面)
  • 加工(折り・中綴じ・PP加工など)
  • 部数
  • データ制作の有無(デザイン依頼の要否)
    これらの条件に応じて料金が大きく変わるため、依頼前に仕様を整理することが重要です。

チラシ印刷との違い

パンフレットは複数ページで構成されるため、チラシ印刷より工程が多く料金も高くなります。特に冊子形状にする場合は中綴じ加工が必要で、その分の費用が加算されます。目的に応じてチラシと使い分けることで、印刷予算全体を最適化できます。

オンデマンドとオフセットの使い分け

  • 少部数や短納期:オンデマンド印刷
  • 大量部数や高発色:オフセット印刷
    印刷方法によって価格・品質・納期が異なるため、用途に合った方式を選ぶことが大切です。

パンフレット印刷の料金相場

サイズ・ページ数別の相場

もっとも一般的なA4パンフレットの4P(二つ折り)の相場は以下の通りです。

  • 100部:5,000〜12,000円
  • 500部:10,000〜20,000円
  • 1,000部:20,000円〜
    A5やB5にすると料金は少し下がり、A3のような大判サイズは割高になる傾向があります。

中綴じ冊子として依頼する場合

8P・12P・16Pなど複数ページのパンフレットは中綴じ加工が一般的です。

  • A4/8P/100部:8,000〜15,000円
  • A4/16P/100部:12,000〜20,000円
    表紙と本文の用紙を変えたり、カラー写真が多い場合は価格が上がります。

加工の追加で変わる料金

加工を追加すると費用に影響しますが、印象改善・耐久性向上には効果的です。

  • 二つ折り:基本的な加工
  • 巻三つ折り・Z折り:+数千円〜
  • マットPP/グロスPP:表紙の高級感アップ
  • 箔押し・型抜き:イベント向けの特別仕様
    目的に応じて必要な加工だけを選択することがコスト最適化につながります。

見積もり依頼時に確認すべきポイント

依頼前に仕様を明確にする

見積もりを依頼する際は、最低限以下を整理しておきましょう。

  • サイズ(A4/A5など)
  • ページ数
  • 用紙の種類・kg数
  • 部数
  • 中綴じ or 折り加工の有無
  • 印刷方式(オンデマンド or オフセット)
    仕様を統一しないと、印刷会社ごとの条件がバラバラになり比較が難しくなります。

見積もりのチェック項目

届いた見積もりは次の観点で比較します。

  • 用紙とkg数が指定通りか
  • 加工費が明確に記載されているか
  • 部数ごとの単価がわかるか
  • 納期(営業日)が明示されているか
  • 追加費用(校正・特急料金・送料)に注意
    総額だけの比較では不十分で、項目ごとの条件を整えて判断することが重要です。

パンフレット制作〜印刷〜納品までの流れ

1. 原稿整理とデザイン制作

掲載内容(文章・写真・図版)を整理し、構成を決めます。デザインを外注する場合は、方向性を共有することで修正回数を減らせます。

2. データ入稿(PDF/X-1aが基本)

トラブルを避けるために以下を確認します。

  • 塗り足し3mm
  • 350dpiの画像解像度
  • フォント埋め込み
  • ページの並びや両面整合性
    入稿規定は印刷会社によって異なるため、事前確認が必須です。

3. 印刷と加工

小ロットはオンデマンド、大ロットはオフセットが一般的です。冊子仕様の場合は中綴じ加工が行われ、折りの精度も仕上がりに影響します。

4. 納品(通常2〜7営業日)

印刷完了後、折り加工・製本を経て納品されます。部数や加工内容によって納期が変動します。

印刷会社選びのポイント

制作から印刷まで一貫対応できるか

デザイン制作にも対応している印刷会社なら、入稿データのミスや修正もスムーズに行えます。制作と印刷を別会社に分ける場合は、入稿規定の差異に注意が必要です。

納期とサポート体制

短納期の案件では、

  • 校正対応の有無
  • データアシスト(入稿サポート)
  • 追加修正への柔軟性
    が重要です。

印刷品質

見本帳を取り寄せることで、用紙の質感や発色を事前に確認できます。特に写真が多いパンフレットでは、色再現性が仕上がりに大きく影響します。

コストを抑える工夫

仕様を見直して最適化する

  • 用紙のkg数を標準に変更
  • 加工を最小限に抑える
  • 部数を適切に調整
    これらの調整だけでも印刷費用は大きく変わります。

データの再利用でコストダウン

毎回データを新規制作すると費用がかさむため、表紙や一部ページだけ差し替えて運用する方法も有効です。

まとめ

パンフレット印刷を依頼する際は、サイズ・ページ数・用紙・加工・印刷方式・部数といった仕様が料金を大きく左右します。見積もりは項目ごとに条件をそろえて比較し、納期やサポート体制も含めて判断することが重要です。

制作から入稿、印刷、納品までの流れを理解しておけば、初めての担当者でもスムーズに発注できます。

印刷物は企業イメージに直結するため、必要に応じて専門家に相談しながら最適なパンフレットを形にしていきましょう。