
LPデザインでコンバージョン率を伸ばすには?成果につながるレイアウト・構成・改善方法を徹底解説
2026年09月28日

LPをPCで確認したときはきれいに見えるのに、スマホではキャッチコピーが何行にも折り返され、画像の重要な部分が切れ、CTAボタンまで何度もスクロールしなければならない。このような状態では、せっかく広告や検索からユーザーを集めても、商品の魅力を十分に伝える前に離脱される可能性があります。
スマホ向けのLPデザインで必要なのは、PC版をそのまま小さく表示することではありません。限られた画面サイズの中で何を先に見せるのか、指で操作しやすいボタンになっているか、画像や動画によって表示速度が低下していないかなど、スマホでの閲覧環境を前提に情報を組み直す必要があります。GoogleのWeb開発者向け情報でも、レスポンシブデザインでは画面サイズに応じたレイアウト、文字、画像、操作方法などを考慮することが示されています。
さらにLPは、購入、問い合わせ、資料請求など一つのアクションへ誘導するページです。ハンジョウの既存記事でも、構成・コピー・ビジュアル・表示速度・計測を含めてLPを設計し、公開後に改善する考え方が紹介されています。
この記事では、LPデザインをスマホに最適化する際の考え方から、ファーストビュー、文字・画像、CTA、フォーム、表示速度の改善ポイント、PC版との違い、公開後のテストまで詳しく解説します。

スマホ最適化は、単にスマートフォンでもページが崩れず表示される状態を指すわけではありません。
ユーザーが小さな画面をスクロールしながら内容を理解し、必要な情報を確認して、迷わずCTAやフォームへ進める状態まで設計する必要があります。
PCでは横幅を使って、キャッチコピーと画像を左右に配置したり、複数の特徴を3列で並べたりできます。マウスで細かなリンクを選択することも難しくありません。
同じレイアウトをスマホへ縮小すると状況が変わります。
3列の情報を横幅へ収めれば文字や画像が小さくなり、横並びを縦並びへ変更すればページ全体が長くなります。PCではファーストビュー内に収まっていたCTAが、スマホでは下へ押し出されることもあります。
操作方法も異なります。スマホでは指でタップするため、ボタン同士が近すぎる、リンク部分が小さいといったデザインは操作しにくくなります。レスポンシブデザインでは画面幅だけでなく、タッチなど異なる入力方法を考慮することも求められます。
「PC版がスマホでも表示できるか」ではなく、「スマホで初めて見たユーザーが問題なく利用できるか」で確認することが大切です。
スマホ画面では、一度に確認できる範囲が限られています。
PCなら、見出し、商品画像、特徴、CTAを一画面で見せられるデザインでも、スマホでは見出しと画像だけで画面の大部分を使うことがあります。
この違いを考えずに情報を配置すると、本当に伝えたい要素が下へ追いやられます。
ただし、スマホだから文章をすべて短くすればよいわけではありません。高額商品やBtoBサービスなど、購入・問い合わせ前に十分な説明が必要な商材では、情報を削りすぎると判断材料が不足します。
削るべきなのは必要な説明ではなく、重複した訴求や装飾目的の要素です。残した情報については、見出し、図解、余白などを使って読み進めやすく整理します。
スマホLPで最初に見直したいのがファーストビューです。
縦長のLPでは下部に詳しい説明を用意できますが、ファーストビューで「自分には関係ない」と判断されれば、その内容まで読まれません。ハンジョウの既存LP記事でも、ファーストビューでは何のページか、どう行動すればよいかを理解できる情報配置が重視されています。
スマホのファーストビューへ、ロゴ、ナビゲーション、キャッチコピー、説明文、実績、キャンペーン情報、画像、CTAをすべて入れようとすると、それぞれの要素が小さくなります。
まず優先順位を決めます。
ユーザーが最初に知る必要があるのは、「誰向けのLPなのか」「何を提供しているのか」「どのような価値があるのか」といった情報です。
認知度の低いサービスなら、抽象的なキャッチコピーより、サービス内容が分かる説明を優先した方がよい場合があります。反対に、広告ですでに商品内容を詳しく伝えている場合は、広告で訴求したメリットをLPでもすぐ確認できる状態にした方が自然です。
ファーストビューに入る要素数を固定するのではなく、ユーザーが次へスクロールするために何を理解する必要があるかから決めます。
PCでは一行に収まるキャッチコピーでも、スマホでは3行、4行になることがあります。
意図しない位置で改行されると、文章の意味が把握しにくくなったり、ファーストビューの大部分を文字だけで占めたりします。
特に、デザイン制作時にPC画面だけを確認していると見落としやすいポイントです。
キャッチコピーを無理に短くする必要はありませんが、スマホ幅でどこが改行されるかを確認し、重要な言葉が分断されないように調整します。補足説明まで大きな文字にすると画面を圧迫するため、キャッチコピーと説明文にも視覚的な優先順位を付けます。
制作途中ではデザインカンプだけで判断せず、実際に使用するスマホに近い横幅でも確認してください。
横長のPC用画像をスマホへそのまま使用すると、左右が大きく切れたり、人物や商品が小さく表示されたりする場合があります。
特に、画像内に文字を入れている場合は注意が必要です。
PCでは読めても、スマホでは縮小されて読めない可能性があります。画像にテキストを埋め込むより、必要なコピーをHTML上の文字として表示した方が、端末に応じて調整しやすいケースもあります。
画像はデバイスに適したものを提供できるレスポンシブ画像の仕組みも利用できます。web.devでも、画面やデバイスに適した画像を配信するレスポンシブ画像が紹介されています。
PCとスマホで同じ画像を使うことを前提にせず、トリミングしても伝えたい対象が残るかまで確認します。

スマホLPは縦に長くなりやすいため、単に文字サイズを調整するだけでは読みやすくなりません。
ユーザーがスクロールしながら「今何について説明されているのか」を把握できるように、情報のまとまりを視覚的に作る必要があります。
PCでは3つのメリットを横並びにすれば、一度に比較できます。
スマホでは縦に並ぶため、同じ情報でも閲覧に必要なスクロール量が増えます。
ここで各項目に長い説明、写真、アイコンを付けると、3つのメリットを見るだけで何画面も必要になることがあります。
そこで、見出しだけでも内容が理解できるようにし、本文は必要な補足へ絞ります。内容によっては比較表や図解にした方が理解しやすいこともあります。
ただし、情報量を減らすこと自体を目的にしないでください。ユーザーが購入や問い合わせを判断するために必要な料金、仕様、対象条件、実績などは、スマホでも確認できるように残します。
「短いLP」ではなく「必要な情報を探しやすいLP」を目指す方が実務的です。
文字サイズはデザイン上の見た目だけで決めると、スマホで読みにくくなることがあります。
本文を小さくして一画面に多くの情報を入れれば、スクロール量は減ります。しかし、拡大しなければ読めない状態ではユーザーの負担が増えます。
反対に、文字を大きくしすぎれば一文が細かく折り返され、かえって文章のまとまりを追いにくくなることがあります。
確認したいのは文字サイズだけではありません。行間、段落間の余白、見出しとのサイズ差、一行あたりの文字量などを合わせて確認します。
特にターゲットの年齢層が高い商品では、制作担当者自身のスマホで読めるという理由だけで決めず、想定ユーザーにとって読みやすいかを検討する必要があります。
PC版で「画像|説明文」の2カラムを交互に配置するデザインはよく使われます。
スマホで1カラムに変換すると、画像と文章の表示順が想定と変わる場合があります。
見出しより先に大きな画像が表示され、その画像が何を意味するのか分からないままスクロールさせる状態になることもあります。
スマホでは、見出し、画像、説明のどの順番なら理解しやすいかを改めて考えます。
レスポンシブ対応とはレイアウトを自動的に一列へ変えるだけではなく、画面サイズが変わっても情報の意味が伝わる順番を維持することです。
LPの目的が問い合わせや購入なら、CTAはユーザーが最終的に操作する重要な要素です。
スマホではCTAを指で操作するため、PC版以上にサイズ、位置、周囲の余白が使いやすさへ影響します。
CTAを目立たせようとして、画面の大部分を占める巨大なボタンにする必要はありません。
重要なのは、他の要素と区別でき、誤操作しにくいことです。
ボタンの上下に十分な余白がないと、近くのリンクを誤ってタップする可能性があります。CTAの文字が長すぎれば、スマホでは2行になり、ボタンの高さや視認性にも影響します。
「送信する」のような操作だけを示す文言ではなく、「無料資料を受け取る」「見積もりを相談する」など、押した後に何が起きるか分かる表現も検討します。
デザイン上の目立ち方だけでなく、ユーザーが不安なく押せる状態になっているかまで確認します。
スマホでは、画面下部にCTAを固定表示する方法があります。
長いLPでもいつでも問い合わせへ進めるため、商材によっては有効です。
一方、固定CTAの高さが大きすぎると、本文を読むために使える画面が狭くなります。さらに、Cookieに関する表示やチャットボタンなど別の固定要素がある場合、画面下部に複数のUIが重なることもあります。
固定すれば必ず効果的になるわけではありません。
ユーザーがページ上部ですぐ行動する商材なのか、十分な説明を読んでから問い合わせる商材なのかによっても適した配置は変わります。実装後はCTAクリック率だけでなく、本文の閲覧を妨げていないかも確認します。
CTAをクリックしても、その後のフォームで入力をやめればコンバージョンにはなりません。
LP本体のデザインだけを改善しているのに成果が伸びない場合、フォームがスマホに最適化されているか確認する価値があります。
営業部門が欲しい情報をすべてフォームへ追加すると、入力項目は増えていきます。
会社名、部署、役職、住所、電話番号、予算、導入時期、相談内容などをスマホで入力するのは、PC以上に手間がかかります。
だからといって、すべて削ればよいわけでもありません。
BtoBの問い合わせでは、必要な情報を減らしすぎると、問い合わせ後に営業担当者が一から条件を確認する必要があります。資料ダウンロードと具体的な見積もり相談でも、必要な情報量は違います。
「営業側があると便利な情報」と「最初の問い合わせ時点でなければ対応できない情報」を分けると、項目を見直しやすくなります。
フォームの項目数が少なくても、操作しにくければ離脱は起こります。
入力エラーがページ上部にしか表示されず、どの項目を直せばよいか分からない。数字入力なのに通常の文字キーボードが開く。選択肢が小さくタップしにくい。このような問題は、デザインカンプだけでは確認できません。
フォームについては、実際にスマホから入力して送信完了まで操作することが必要です。
問い合わせフォームが別ページにある場合も、LPだけをスマホ対応して終わらせず、コンバージョン完了までの一連の画面を確認します。
スマホ向けLPで見落としやすいのが表示速度です。
LPでは商品写真、背景画像、実績、図解など多くのビジュアルを使うことがあります。高解像度の画像をそのまま掲載すると、ページのデータ量が増えます。web.devでも、画像はWebページで転送されるデータの大きな割合を占める場合があり、端末に応じた画像最適化がWebパフォーマンス上のポイントとして説明されています。
スマホ画面では小さく表示する画像でも、元データがPC用の大きなサイズなら、必要以上のデータを読み込む場合があります。
画像を制作するときは、見た目だけではなくファイルサイズも確認します。
画像形式の選択、圧縮、端末に応じたサイズの出し分けなどを組み合わせることで、不要なデータ転送を抑えられます。web.devではWebPやAVIFを含む画像形式、レスポンシブ画像、圧縮などの考え方が整理されています。
ただし、容量を小さくするために圧縮しすぎて、商品写真や文字が粗くなっては本末転倒です。
EC商品の質感を見せる写真と、背景装飾として使う画像では必要な画質が違います。画像ごとに品質と速度のバランスを判断します。
LP下部にある画像は、ページを開いた直後には画面へ表示されません。
こうした画像やiframeなどは、必要になるまで読み込みを遅らせるLazy Loadingを利用できる場合があります。初期表示に不要な要素の読み込みを後回しにする考え方は、表示パフォーマンスを改善する方法の一つです。
一方、ファーストビューの主要画像まで同じように遅らせると、ユーザーが最初に見る部分の表示が遅れる可能性があります。
すべての画像へ同じ処理をするのではなく、最初に必要な要素とスクロール後に必要な要素を分けます。
スマホLPの速度改善は画像を減らす作業ではなく、「いつ、どのデータを読み込む必要があるか」を整理する作業でもあります。
レスポンシブデザインでは、一つのWebページを画面サイズに応じて調整できます。
ただし、技術的に同じ情報を表示できるからといって、PCとスマホでまったく同じ見せ方にする必要はありません。
PCでは、料金プランを3列で比較したり、複数商品のスペックを表で見せたりできます。
スマホで同じ表を縮小すると文字が読めなくなり、横スクロールを使うと全体を比較しにくくなります。
スマホではプランを縦に並べる、主要な違いを先に表示する、詳細仕様を開閉式にするといった方法を検討できます。
一方で、比較のために必要な項目を勝手に削ると、ユーザーが判断できなくなります。
スマホ最適化では「何を消すか」より、「小さい画面でどうすれば同じ判断ができるか」と考える方が適切です。
すべてのLPでスマホだけを最優先すればよいわけではありません。
一般消費者向けの商品をSNS広告から集客するLPと、企業担当者が業務中に検索するBtoBサービスでは、端末構成が異なる可能性があります。
すでにLPやWebサイトを運用しているなら、アクセス解析でPC・スマホの比率を確認します。広告を新規に始める場合も、広告媒体やターゲットの利用場面から想定できます。
スマホからのアクセスが中心なら、PC版を完成させてからスマホへ変換する進め方ではなく、スマホの画面幅を基準に情報設計する方法も検討できます。
ターゲットの実際の利用環境が、どちらを優先するかの判断材料です。

制作会社や社内担当者が「スマホ対応済み」と判断しても、実際のユーザーにとって最適とは限りません。
LPは公開後のデータを確認できるため、想定と実際の行動に差がないかを検証します。
全体のコンバージョン率だけを見ると、端末ごとの問題を見落とすことがあります。
PCでは成果が出ているのにスマホだけコンバージョン率が低いなら、商品や訴求そのものではなく、スマホ特有の表示・操作に問題がある可能性があります。
確認する場所もCVRだけではありません。
ファーストビュー付近での離脱、CTAのクリック、フォーム到達、送信完了など、ユーザーが止まっている場所を確認します。
スマホのフォーム到達率はPCと大きく変わらないのに完了率だけ低いのであれば、ファーストビューを作り直すよりフォームから調べた方が改善箇所を絞りやすくなります。
スマホの成果が低いからといって、ファーストビュー、CTA、画像、フォームを一度に変更すると、改善しても何が影響したのか判断できません。
先にデータから問題を探し、仮説を作ります。
「CTAが下まで見つからないためクリックされていない」と考えるならCTAの配置をテストする。「ファーストビューの画像表示が遅く離脱している」と考えるなら画像や読み込み方法を見直す、といった進め方です。
結果を記録しておけば、次回LPを作成するときにも「スマホユーザーはどの要素に反応したか」という自社のデータを利用できます。
ハンジョウの既存記事でも、LPは公開後にヒートマップやCVRなどを確認し、見出し、画像、CTA、フォーム、表示速度を改善していく考え方が示されています。
LP制作を外注するとき、「レスポンシブ対応」という記載だけでスマホ最適化の範囲を判断するのは避けた方がよいでしょう。
レスポンシブ対応が、PCデザインを画面幅に合わせて並べ替えるだけなのか、スマホ向けの情報設計や表示速度まで考えるのかによって作業内容が変わります。
依頼前には、スマホ用デザインカンプの有無、CTAやフォームの設計、画像最適化、実機確認など、どこまで制作範囲に含まれるかを確認します。
PCとスマホで画像を出し分ける場合は、その画像制作が見積もりに含まれるのかも確認が必要です。
さらに、LP公開後に広告を運用するなら、クリックやフォーム完了などを計測できる状態にする必要があります。
ハンジョウでは公式サイトで、情報がユーザーへ伝わるようデザインやUI・UX設計を考慮したWebサイトの提案を案内しています。 また、ハンジョウのLPコーディングに関する記事でも、スマホを起点としたレスポンシブ設計、画像最適化、表示速度、計測の重要性が取り上げられています。
依頼先を比較するときは制作費だけでなく、スマホデザイン、実装、計測、公開後の改善のどこまで任せられるかを確認すると、見積金額の違いを判断しやすくなります。
LPデザインのスマホ最適化で最初に確認したいのは、「スマホでも崩れず表示されているか」だけではありません。
実際にスマホを手に持ち、ファーストビューを見たときに商品やサービスの価値を理解できるか、文字を無理なく読めるか、CTAを迷わずタップできるか、フォーム入力から送信まで進めるかを確認してください。
問題があれば、PC版を単純に縮小するのではなく、スマホでの情報の優先順位から見直します。ファーストビューでは訴求を絞り、長いページでは見出しや図解で情報を分け、CTAでは操作性を確保します。画像については画質だけでなくデータ量や読み込みのタイミングも確認が必要です。
ただし、スマホ向けに要素を削れば成果が上がるわけではありません。料金や仕様、実績など、コンバージョンを判断するために必要な情報まで省けば、ページは短くなってもユーザーの疑問が残ります。
すでにLPを運用している場合は、まずPCとスマホのデータを分け、どこで行動に差が出ているか確認するところから始めます。ファーストビューなのか、CTAなのか、フォームなのかによって優先すべき改善は変わります。
スマホ最適化の目的は、小さな画面にLPを収めることではありません。ターゲットが実際に使う端末で、ページを開いてからコンバージョンするまでの負担を減らすことです。デザイン、画像、CTA、速度、フォームを一つのユーザー体験として確認し、公開後のテストまで含めて改善を続けることが、スマホで成果を得られるLPを作るポイントになります。