
冊子印刷のデザイン依頼を成功させる方法──企画から入稿・納品までを徹底ガイド
2025年11月26日

会社案内、カタログ、パンフレット、マニュアルなどの冊子を印刷する際、仕上がりの印象と使いやすさを大きく左右するのが製本方式です。
しかし、無線綴じ・中綴じ・リング製本・並製本・上製本など、冊子の綴じ方にはさまざまな種類があり、どれが自社の用途に合うのか判断しにくいという声は多くあります。
本記事では、冊子印刷でよく使われる代表的な製本方法を詳しく解説し、それぞれの特徴・メリット・向いている用途をわかりやすく整理します。印刷や表紙の仕様、本文用紙との相性など、担当者がそのまま使える判断軸をまとめました。

製本とは、印刷した本文や表紙を綴じて一冊の冊子に仕上げる工程を指します。綴じ方によって冊子の強度、開きやすさ、厚み、見た目の印象が変わります。使用する針金や接着剤、綴じ位置、mm単位の断裁精度など、細かな仕様が品質に関係します。
製本方法を誤ると、冊子が開きづらかったり、ページが外れやすくなったり、厚みに対して不釣り合いで使いづらくなることがあります。カタログのように繰り返し使われる冊子や、保存性が求められる資料では、製本方式が機能性に直結します。
中綴じは冊子の中心を針金で留めるもっとも一般的な製本方式です。
無線綴じは本文の背を接着剤で固める方式で、雑誌や書籍でも使われています。
平綴じは冊子の側面を針金で留める方式です。
リング製本は金属やプラスチックのリングを使って綴じる方式です。
並製本は無線綴じに似ていますが、表紙が薄く、柔らかいカバーで仕上げる本の形式です。
上製本は厚手の表紙で冊子をカバーする方式で、耐久性が非常に高い仕上げです。

製本方式により適切な表紙の厚みが異なります。
本文が薄すぎるとめくりにくく、厚すぎると綴じ部分に負荷がかかります。70〜110kgの範囲が汎用的で、冊子の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

見開きをまたぐ写真を使う場合、綴じ部分の食い込みを考慮したデザイン調整が必要です。特に無線綴じ・平綴じでは綴じ部の余白設定が重要になります。

A4/16P/100部:1万円前後
A4/40P/100部:2万〜4万円前後
仕様により変動しますが、マニュアル用途で数千円〜1万円台が一般的です。
1冊あたりの単価が高く、少部数でも1万円を超えるケースがあります。
製本方式によって価格差が大きいため、冊子の目的・保存期間・閲覧頻度に応じて選ぶことが重要です。
高級感と耐久性を重視するため、無線綴じまたは並製本が向いています。ページ数が多い場合は特に無線綴じの利点が活きます。
短期配布のため、中綴じが最も効率的です。薄い冊子なら見栄えとコストの両立が可能です。
繰り返し使用するため、リング製本が最適です。フラットに開くため書き込みや閲覧性が高まります。
保存性と重厚感を求める場合は上製本一択です。紙質や加工も含めて特別な仕様にできます。
冊子印刷における製本の種類は多岐にわたり、ページ数、用途、保存期間、デザイン構成、予算によって最適な選択が異なります。
中綴じ、無線綴じ、平綴じ、リング、並製本、上製本など、それぞれに特徴とメリットがあり、用途ごとの向き不向きを理解することで品質とコストのバランスが取れた冊子づくりが可能になります。
特に、カタログやパンフレットなど企業活動に直結する印刷物では、製本方式が仕上がりの印象を大きく左右します。製本の特性を踏まえながら、目的に合った冊子印刷を行うことで、読みやすさと耐久性を兼ね備えた印刷物を制作できます。